ether.fi のカードは3%還元ではない 円で使えば実質0.92%、それでも使い続けている理由
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1. 結論
ether.fi の決済カードは、還元率3%のカードとして紹介されることが多い
実際に使って計算すると、円で買い物をした場合の実質還元は0.92%だった
(2026-09-01 時点の自分の決済実績)
還元率だけで選ぶなら、日本の1%〜カードのほうが強い
それでも自分はこのカードを使っている
理由は還元ではなく、資産をドルのまま置いて、そこから直接払えること
この記事は、そこに至るまでの手順と、公式サイトの表からは読み取れない条件をまとめたもの
2. 前提
暗号資産を少し持っていて、ウォレットの操作は分かる。少なくともそのくらいの人を想定している記事
自分は決済のメインを Tria に置いていて、ether.fi はサブで使っている
数字にはすべて時点を添えた。仕様と料率は変わるので、読むときはそこを見てほしい
この記事で書いたのは、次の順番
- 登録から初回決済までの手順
- 還元の実際と、還元が付かないもの
- Direct Pay と Borrow の違い
- 詰まりやすいところ
- リスクと税
紹介リンクは末尾に置いた。踏む側に特典は無い
(理由も末尾に)
3. 何をするサービスか
構造としては、ドルを置く場所とカードが一体になっている
Vault に USDC を入れて USD Yield に回すと、その残高でカード決済できる
USD Yield の APY は5.49%で、ここは変動する
(2026-09-15 時点・ether.fi のアプリの表示)
ここが日本のクレカと一番違うところだと思う
利回りを受けている資産と、支払いに使う資産を分けなくていい。運用を止めて決済用の口座に移す、という工程が消える
還元率が0.92%でも使っている理由は、実際にはここにある
運用の中身は、USDC・USDT・DAI・USDe を DeFi のレンディングと流動性提供に分散する市場中立戦略
ether.fi が運用し、Nonce Capital がキュレーションしている
USDe を含むので、デペッグのリスクはゼロではない
公式の表記は「DeFi-Native Credit Card」だが、中身はクレジットカードと違う
モードは2つあって、どちらも「翌月に請求が来る」形ではない
- Direct Pay:残高から即時に引き落とす
- Borrow:資産を担保にして借りる
4. 手順
公式の流れは4ステップ
(2026-09-13 ヘルプセンターで確認)
ether.fi/sign-upで The Club メンバーシップに登録- Cash タブで Add Card
- KYC で本人確認
- バーチャルカードは KYC 通過後すぐ使える
自分はバーチャルカードを Google Pay に入れて使っていて、初回の決済もそのまま通った
物理カードは持っていない。公式の説明は食い違っているが、周りには届いている人がいる
(2026-09-13 時点)
本人確認
書類はパスポート・国民IDカード・運転免許証のいずれか。電話番号の認証と、顔の liveness チェックもある
場合によっては住所証明も要る。3ヶ月以内の公共料金か銀行・カードの明細で、スクリーンショットは通らない
(2026-09-13 ヘルプセンターで確認)
自分は15分ほどで通って、翌日には使えた。公式は「大半は48時間以内」
(2026-07 時点)
※マイナンバーカードで通した記憶だが、確証はない。公式の分類では国民IDカードに当たるはず
日本は非対応国に入っていない
(2026-09-13 確認)
入金
自分は Arbitrum の USDC で入れている
日本円からは、この流れ
- JPYC(Polygon)を発行する
- Jumper で USDC に直接スワップする
国内取引所を通さないぶん、経路が短い。ただし JPYC から USDC へのスワップは、流動性に注意
※JPYC は暗号資産ではなく電子決済手段。個人が交換したときの所得税の扱いは国税庁の FAQ にも無いので、記録は残しておきたい
(2025-10-27 発行元の発表、2025-12 改訂の FAQ で確認)
入金したら、USD Yield に入れるところまでやるのをすすめたい。置いてあるだけの USDC は何も生まない
自分は2026-08-01に入れて、そこからは入れたまま決済に使っている
5. 還元の実際
還元は3%だが、無料の Core ティアだと3%が付くのは月$2,000まで。超えた分は率が落ちる
(2026-09-14 ヘルプセンターで確認)
- $2,000まで:3%
- $2,001〜3,000:1%
- $3,000超:0.5%
ティアの判定は暦月の累計支出で、毎月1日にリセットされる
問題は円で払ったときで、公称1%の為替手数料に裏側のスプレッドが乗る
実測では約2.15%で、還元3.06%から引くと残るのは0.92%(2026-09-01 実測)
「3%還元」でも「1%ちょっと」でもない
ドル建てで請求される支出なら、この上乗せはゼロになる
Claude Pro の$22.00 と Cloudflare の$13.05 の2件で再現した
(2026-08-21、08-31)
つまりこのカードが効くのは、ドル建てのサブスクや海外サービスの支払い。日本のスーパーで使うカードではない
還元の受け取り方は、2026-09 に変わった
使い始めた頃は、決済のあとすぐ USDC で戻ってきていた
(2026-08 の自分の決済)
今の仕組みは次のとおり
(2026-09-14 ヘルプセンターとアプリで確認)
- ETHFI で付与される
- claim は決済が確定してから7日後から
- claim はアプリの Cashback のページから自分でやる
- $5相当に届かないと claim できない
- claim しないまま6ヶ月たつと失効し得る
(2026-09-11 改定の規約)
上の0.92%は、還元が USDC で戻っていた時点の数字
ETHFI で受け取る今は、claim して売るまでの ETHFI の値動きがそこに乗る
6. 還元が付かないもの
公式サイトの表からは読み取れない部分。主なものはこれ
(2026-09-14 ヘルプセンターで確認)
- ATM・キャッシング、送金、両替
- 税金の納付、ギフトカード・プリペイドのチャージ
- 暗号資産の購入、取引所、証券取引
- ギャンブル
- アプリストア・ソフトウェア・アプリ内課金
ATM・金融機関への支払い・証券・ギャンブルは、還元が付かないうえに決済の上限も別にある
(例:証券は週$1,000、ギャンブルは週$500)
返金や取消になった取引は、還元も取り消される
ただ、除外の扱いは公式の中でも揃っていない
(家賃は 2026-09-15 時点。Claude Pro は 2026-08-21 の自分の決済)
- 家賃:ヘルプの記事では対象外なのに、公式 X は「8月に家賃で合計$40K の還元」と出していた
- アプリストア・ソフトウェア:除外リストにあるのに、Claude Pro には還元が付いた
付くかどうかは、実際に決済して確かめるのが確実だと思う
7. Direct Pay と Borrow
Direct Pay は、決済のたびに残高から即時に引き落とす。USDC が先で、切らしていれば USD Yield の残高から落ちる
(2026-09-13 ヘルプセンターで確認。自分の口座でも確認)
決済の時点で資産を売っていることになるので、課税イベントになり得る
Borrow は、資産を担保にして借りる形。金利は Aave v4 連動の変動 APY で、猶予期間も無く借りた瞬間から複利
担保ごとに、借りられる上限と清算ラインが決まっている
(2026-09-13 ヘルプセンターで確認)
自分は Borrow を使っていない
請求サイクルが無いので、返済日という区切りが来ない。返し忘れそうだし、そのあいだも金利は複利で積み上がる
8. 詰まりやすいところ
残高が足りなければ、サブスクの決済は単純に落ちる。与信が無いぶん、残高の管理はこちら側の仕事
USDC がゼロでも USD Yield に残っていれば通るので、固定費の月合計より少し多めを USD Yield に置いておくのが安全だと思う
3%枠は暦月でリセットされる。月初に大きい買い物を寄せると、固定費のぶんの枠を食う
日額・月額の利用上限は自分で設定できる。反映は少し遅れる
claim の下限$5は、3%還元でざっと$167分の決済。サブで少し使うだけだと、届く前に6ヶ月の失効期限が迫ってくる
9. キャンペーンは不定期に走る
条件のいいキャンペーンが単発で走ることがある
2026-09 には、Apple での予約購入を対象にした企画があった
(2026-09-12 時点の公式ドキュメント)
- 期間:9/12〜9/18
- 条件:ether.fi のカードで$1,000以上を決済
- 内容:10件に1件が100%還元。上限は$2,000
- 枠:全体で先着500件
- 参加できる人:Luxe 以上の会員か、紹介を1件成立させた Core 会員
紹介で得られるのは参加権で、還元を受けるには自分で$1,000以上を決済する必要がある
条件を読むときは「参加の条件」と「報酬の発生条件」を分けて見ないと、紹介すれば当たるように読めてしまう
今回の期間は1週間で、日本から見ると為替の上乗せも先に乗る
乗るかどうかは、額面の期待値ではなく、そこを引いたあとで決めたほうがいい
10. リスクと税
- スマートコントラクトのリスク
- USDe を含むためのデペッグリスク
- 国内では登録のない海外サービスであること
- カード決済が資産の売却扱いになり、課税イベントになり得ること
- 還元が ETHFI で来るので、claim して別の資産に替えるたびに、暗号資産の譲渡として損益の計算が要ること
- 円安が反転すれば、ドル建て資産の円換算額は減ること
課税の扱いについて、自分は税理士の確認を取っていない
一般的な暗号資産税制の理解から「なり得る」と書いている
決済のたびに損益計算が要る、という前提で考えておくのが安全
投資助言ではない
決済のときに Google Pay に出てくるカードの券面が、けっこう気に入っている
持っている人がまだ少ないカードを使うのは、単純に気分がいい
ここは損得の話ではない
11. 紹介リンク
自分が使っている紹介リンク → https://www.ether.fi/@hakari
踏む側に特典は無い
確認したのは次の3つ
(2026-09-14 再確認)
- 公式の Affiliate Program のページ
- ヘルプセンターの該当記事
- Referral Program の T&C
どれにも、被紹介者向けのボーナスや還元の上乗せは書かれていない
「紹介コードで15%キャッシュバック」とうたっているまとめサイトがあるが、一次ソースではない
踏んでも条件は通常登録と同じで、得をするのは自分だけ
Tria を決済のメインにしている理由と、踏む側の特典は、使っているサービスのページにまとめた
→ https://links.hakariba.net
Tria の年会費を円の支出いくらで取り返せるかは、X に計算を出した。分岐点は月11万円
(2026-09-12 時点の自分の決済実績)
→ https://x.com/hakariba/status/2098759747440894275
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